抗原除去の方法
ダニの除去
ダニは室内のホコリの中で生活しているため、畳、じゅうたん、ベッド、ソファー、布団、押し入れなどに多いです。ダニの繁殖には、湿度や温度などがおおきく影響しています。ですので、ダニを除去するには、こまめな掃除と室内環境をダニが繁殖しにくいようにする、ということがポイントになります。
- 掃除機には目の細かいフィルターを用い、部屋だけでなくベッドのマットや布団にも丁寧に掃除機をかけます。布団では、1平米あたり約20秒ほど、最低2週間に1回はかけましょう。
- ダニの除去にはなりませんが、ダニを吸入しないようにするためには寝具類をダニを通 さないカバーで被うのも有効です。
- ホコリは下の方に集まるので、床に布団を敷いて寝るよりも、ベッドの方がダニにふれる可能性は少ないです。
- 寝具に温熱をかけて、ダニを殺す方法も可能な限り用いましょう。布団乾燥機のダニ退治機能を用いたり、シーツの洗濯にお湯を用いたりすることも、多少ですが効果 があります。
- できるだけじゅうたんや畳中心の生活をやめて、床材をフローリング、プラスターなどにしましょう。
- 室内の湿度を低く保つようにしましょう。理想的には湿度は60%以下にしたいものです。梅雨時だけでなく冬の結露にも注意しましょう。
- 空気清浄機の効果に関しては、まだ不確実なので、過信しないようにしましょう。
- 殺虫剤に関しては、効果は明らかであるものの、人体への害はゼロではないので、殺虫剤の使用法を参考にして、上手に用いましょう。
花粉の除去
室内で発生するダニと違って、花粉は屋外で発生するものなので、上手に対策をすれば、家庭内の花粉を減らし、症状を軽減できると考えられます。
- 室内への花粉の侵入を防ぐために、ドアや窓の開閉を少なくしましょう。
- 外出時の上着は、花粉の付着しにくいツルっとした木綿や化繊のものを選びましょう。玄関でさっと花粉を振るうのは有効ですが、できれば他の人にやってもらいましょう。
- 洗濯物も同様で、凹凸の多い生地のものを屋外に干す時は、サラッとした木綿や化繊の布を上からかけるようにしましょう。取り込む時に降り払うのは、上着と同様です。
- 外出時には、マスク、眼鏡などを必要に応じて着用しましょう。マスクでは、鼻当てガーゼを少し水で湿らせると効果 が大きいです。
- 外出から戻ったら、洗眼、うがいをしましょう。皮膚にも花粉は付着しますので、可能ならば洗顔もする方がいいです。 鼻を水道水で洗浄するのは鼻粘膜を傷つけるのでやめましょう。鼻はかむだけで十分です。
- 花粉情報を過信しないようにしましょう。当たる率は天気予報と同じで50%程度です。
- 空気清浄機の効果もまだ不確実なので過信しないようにしましょう。床に落ちた花粉が再び舞い上がるのを阻止するために、掃除機をかけましょう。