消炎酵素薬
消炎酵素というのは、タンパク質など生体を構成する物質を分解する酵素で、炎症を抑える作用を持っています。同じ炎症を抑える薬としては、消炎鎮痛剤ほど効力は強くなく、また鎮痛作用もないので、使用範囲は限られています。手術や外傷の後の腫れをひいたり、慢性副鼻腔炎や膀胱炎の消炎、慢性気管支炎や気管支拡張症などの痰喀出 、感染の時の抗生物質の病巣の移行を改善、などに用いられます。
副作用としては、アレルギーをおこすことがあります。
蛋白分解酵素としてプロナーゼ(エンピナースPなど)、セラペプターゼ(ダーゼンなど)などが、多糖体分解酵素として塩化リゾチーム(ノイチームなど)などがあります。