耳鼻科の病気

喉頭の構造

喉頭というのは、気管の一番うえにあたる部分で、呼吸や発声に関係しています。
声帯は、図のようにひだのような形をしています。発生時には両側の声帯が触れあって、呼気が通 る際に、声帯を振動させます。声帯を動かす神経が麻痺すると、声帯が動かなくなり、発声時にも声帯どうしの間(声門裂)に隙間が残るため、息もれ音(気息声)になります。また声帯にポリープなどができた場合も、ポリープがジャマをして、声帯がきちんと閉じないので、やはり声がれ(嗄声)になります。

また、両側の声帯が麻痺してしまった場合、両側の声帯がかなり近い位 置で固定してしまうことがあります。この場合には、声門裂がほとんどないので、呼吸困難になります。
喉頭蓋が炎症で腫れてしまっても、気道を閉塞して、呼吸困難になることがあります。

喉頭癌は、声帯にできることが多いのですが、声帯の下にできることもあり、この場合は嗄声などの症状も出にくいし、図で見てもわかるように、上からファイバーなどで観察しても、声帯の影になってしまって、発見がおくれることがあります。

喉頭の構造

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